C1141号機(リニューアルバージョン)
1974年(S49年)4月24日、倉吉線(倉吉~関金)で蒸気機関車C11による運転が終了となり、同月、28日にはC1141号機によるSLさよなら運転が(米子~関金)行なわれた。デフレクターには通称「オバケツバメ」とファンに言われた装飾を施し、ランボードに白線も入れられた美しい姿でのさよなら運転であった。後に同機は九州・志布志機関区に配属され、しばらくの間、デフレクターの装飾もそのままの状態で活躍していたが、1975年2月17日に廃車となり、現在は動輪とナンバープレートだけが、鹿児島にて保存されている。


元モデルはマイクロエースC11。実は以前製作したC1141号機をフルリニューアルしました。基本形が既に出来ているので比較的簡単でした。元モデルがプラ製なので、このまま塗装を新たにやり直すと塗装が分厚くなってしまうので、綿棒にウスメ液を少量付けながら、根気よく、プラ表面を傷めないように注意しながら塗装を剥がしました。思った以上に上手くいったので良かったです。後はグリーンマックスの半光沢黒色スプレーにて再塗装しました。

さて、この機の最大の特長はデフレクターに装飾された通称「オバケツバメ」の表現です。 これはペイントソフトで絵を描き、デカールを作り貼り付ける方法を採りました。デカールはどうしても縁取り部分が気になってしまいますが、ドライブラシの要領で、上手く縁取りを隠す事が出来ました。(光の加減で何となくわかりますが・・妥協)
煙室戸ハンドルをタヴァサのものに交換し、ゴールド塗装後、クリアーを筆で塗装しています。
非公式サイドビュー。ロッド部分にも実機と同じように赤色を挿してみました。前部シールドビームと後部ライトは点灯するように加工してあります。 基本的にマイクロエース製品は2次型となっていますので、ベースとしては良いですね。

こちらは加工前のC1141号機です。このモデルを作ったのは数年前ですが、ウェザリングを施し、現役時代の姿を再現してあります。これはこれで良かったのですが、この模型にはちよっとしたアクシデントがありましたので、嫌な念を消すために今回、作り替えた次第です。近々、KATO製品をベースに この現役時代の姿を再現したいと考えています。KATO製品は3次形となっていますので、少々、本体ベースを改造する事になりますが・・・・。


このマイクロベースC1141号機はこちらからご覧になれます!!

モデル製作2014年5月 リニューアル2019年4月

  

  

  


このC1141号機が活躍していた倉吉線へは2回訪れた事がありますが、結局、同機に出会う事は叶いませんでした。この倉吉線SLさよなら列車の写真を当時の雑誌で、これまた当時、見かけましたが、この異様なデフ装飾ははっきり言って、当時好きになれませんでした。恐らく・・・マスキングテープによる吹き付け塗装だったのではないか?・・と思われます。 でも、今となっては消えゆく蒸機に対するJR職員さんの精一杯の思いやりの装飾だったのでしょう。 蒸機が消えた後、約10年後に倉吉線は廃止となってしまいました。 私の知人で倉吉出身の方がおられ、京都に嫁いだ後、さだまさしさんの「案山子」という曲を聴き、その歌詞の内容に倉吉風情を思い出し・・涙した。・・・・・という事です。 風情溢れる路線でした。


        
      
                          前のページ(C11コーナー)へ戻る      トップページへ戻る