D51882号機 1944年2月29日日立・笠戸工場にて落成。新製後直ぐに秋田機関区。1945年12月30日姫路機関区・姫路第一機関区を経て、1948年2月1日亀山機関区配属。1962年8月3日奈良運転所に配属された。関西本線・気勢参宮線・草津線の貨物及び旅客列車牽引で活躍。1972年3月30日デフレクターに「月と鹿」のマークが取り付けられ、関西本線臨時列車「伊賀号」等のイベント専用機として活躍した。同線のディーゼル化により、1973年11月30日廃車された。現在は大阪府茨木市の真龍寺境内に於いて静態保存されている。


■奈良運転所時代の特長・・鷹取式集煙装置・重油併燃装置・デフレクター「月と鹿」装飾

モデルはやえもんデザインコンバージョンキット鷹取タイプを組み立てた。足回りはKATO旧D51のモノを使用した。クロスヘッド・バルブギアも、やえもんデザイン製。ボイラーと第一動輪との隙間表現がしたくて、内部ダイカストをギアを壊さぬように注意しながらギリギリまで削ってみた。空気作用管は銅線にて表現してみた。前照灯は直接超小型電球色LEDを組み込み、点灯するよに加工。ナンバープレートもやえもんデザイン製。架線注意板はプリンターにて自作。
煙室戸は開閉可能。ランボードの白線は白塗装したタックシールにて作成し瞬着にて固定しました。金色装飾は素材を活かして磨き出しにて表現。KATO旧製品を使用しているため、スケール的には、やや大きめとなっている。
非公式側。再塗装する前の写真。この時はデフレクターの縁取りも磨き出しを行っている。仕上がりに不満点が多かったためにシンナープールに漬けて塗装を剥がしては塗装。という試行錯誤を繰り返しました。素材が真鍮であるが故の面白さ(?)である。

●模型製作2010年1月

  

  

  

細かな配管等は実機写真を見ながらじっくりと製作しました。


●製作途中写真
  写真を多く撮影しておらず、この2点しかありませんでした。


●実機写真 1,2枚目は1973年頃、関西本線・柘植駅にて撮影。3枚目は現在、大阪茨木市・真龍寺境内にて保存中の同機。

  


このD51882号機はものすごく思い入れのある機関車でした。1972年当時、関西本線D51では唯一の赤ナンバーを付けており、尚且つデフレクターに付けられた「月と鹿」のマークが実に恰好良い!!(月の向きは外側・内側と方向が異なる時期もあったようですが・・・) 当時4輌あった奈良運転所の特装車のひとつです。当時はSLブームの末期でもあり、ファンサービスであるSL牽引の臨時列車も多く運転されていました。また、梅小路蒸気機関車館もOPENした直後でもあり、D511号機やC622号機・C1164号機等を本線にて臨時運転するというサービスもありました。惜しくも、過激なSLファンによる暴走によりC571号機による、東海道本線での人身事故によって急にそれらのイベントは姿を消してしまいましたが・・・・。そして関西本線もDL化されてしまいました。 現在、静態保存されているこの882号機も経年劣化により塗装も少し傷んできています。でも、同機を見たとき、懐かしくも情熱に溢れていた頃の自分を思い出しました。





                                 トップページへ戻る   前のページ(D51のコーナー)へ戻る