D51200号機(2017年本線走行仕様) 梅小路蒸気機関車館(現・京都鉄道博物館)に於いて長らく「SLスチーム号」として構内運転されていたが、2014年JR西日本は、本線運転現行のC56160号機と置き換えるため、本機を本線運転動態保存する事に決定した。キャブとテンダーはほぼ新製、ボイラーの大掛かりな修繕工事、ATSやシールドビームに至るまでの調整を経て2017年11月に山口線デビューを果たした。
●元モデルはKATO D51200。殆ど改造する箇所が無い完成度のため、改造は最小限にしてある。煙室戸ハンドルは削り取り、やえもんデザイン製に交換。後はテンダー後部のディテールを一部削り取り、手すりと解放テコは真鍮線で新製した。テンダー前部の火掻き棒や消火器は自作した。また、テンダー後部前照灯と前後標識灯はLEDチップを内部に組んで進行方向によって切り替え点灯する。今回はブリッジダイオードを組み込み、キャブ内も点灯するようにしてみた。 また、ボイラー上で目立つ汽笛引き棒は一体化表現してある元ディテールを削り取り、真鍮線にて立体表現してみた。ATS付近の配線も銅線にて追加工作してみた。 |
●非公式側。ロッドやクロスヘッド部分はガイアのオイル色で塗装後、タミヤウェザリングカラー黒色を流し込んで表現してみた。架線注意板はプリンターで自作。ナンバープレートはレボリューション製。標識灯レンズは0,5mm光ファィバーにて製作。軽くクリアーレッドを筆塗り。 |
●元モデルの塗装も大変美しいため殆ど触るところがありませんでした。ここまで完成度が高いと改造の余地もありません。ヘッドマークは「SL北びわこ号」仕様にしてみました。 |
●モデル製作2018年10月
●ギミック 前。後部標識灯・キャブ内部点灯。
●製作途中写真
■製品をバラバラにしてから加工します。キャブ内と前後標識灯の点灯実験をしています。キャブバックプレートも細かく塗装しています。
●実機写真 京都鉄道博物館に於いて修繕中の同機です。(未だに完成後の写真撮影が出来ていません)
■D51200号機・・本線復活して良かったですね。C56160号機の引退はかなり寂しく思いますが。山口線に於いてもC571号機との重連運転は小さなC56には大きな負担だったのかもしれません。国鉄蒸機現役時代にもC56+C57の重連運転はあまり記憶にありません。その点D51+C57は上手く協調運転ができそうです。 このような容で今後も蒸気機関車という文化を後世に伝えるべく保存されていく事を大きく望みます。