C11311号機 1946年1月10日日本車両名古屋にて新製。形態はドーム形状が角ばった戦時形である。新製後広島局に配置。後、岡山機関区等を経て姫路第一機関区に配属。姫路近郊で活躍した。さらに梅小路機関区に配属。休車期間を経て、1976年3月31日廃車。梅小路機関区配属最後の蒸機となる。動態保存C11は除く現役最後のC11形式となる。 現在、兵庫県・阪神甲子園球場近くの月見里公園に静態保存されている。屋根は付いているものの鉄格子状の柵に四方を囲まれた保存状況であり、写真撮影も容易に出来なく、正に籠の鳥状態となっている。
■C11311号機(姫路第一時代)の特徴・・戦時形である。ドームは角ばった形状をしている。サイドタンク揺れ止めを装備。シールドビーム仕様。
●モデルはマイクロエースC11戦時形をベースに、改造・ディテールアップを行った。ベースモデルの車高が高いので内部ダイカストを1,5mm削って低くした。デフレクターはレボレーションD51のものを加工して取りつけ。ボイラー上の不用モールドを削り取り新製。サイドタンク揺れ止めアームは真鍮板と0,2mm真鍮線をハンダ付けして製作。シールドビーム、後部標識灯は自作(点灯加工)フロント標識灯・つかみ棒は銀河モデル製。架線注意板・ナンバープレートはくろまや製インレタにて製作。 当初、モーターはオリジナルを利用しようと考えていたが、車高を低く加工するにあたり、ボイラー上部に大きくつかえるので、結局、モーター換装。今回は小型アルモーターを使用した。 |
●非公式側。ローカル線の終着駅に佇んでいる雰囲気を表現したつもりだが・・・。 |
模型製作H28年9月
●実機の臨場感を出そうとウェザリングしたものの・・ついついやり過ぎるとくたびれ感が出てしまうので難しい・・・。
●1972年梅小路蒸気機関車館にて撮影。蒸気機関車館がOPENし、華やかな保存機関車とは、うらはらに機関庫の端っこでプレートも外され佇んでいる同機。妙に印象に残った。結局、後にも先にもこの一枚しか撮影していない。このとき既に静態保存される事は決まっていたようだが、当時は知る由も無く。 ただ、何となくこの機関車が気になったぐらいである。 ターンテーブル上に乗った大スターC622号機の展示運転が、多くのファンに囲まれて喝采を浴びていた。 |
■製作途中写真
●当初オリジナルのモーターをそのまま使うつもりが誤算。結局モーターも換装し、照明(前・後ライト、標識灯)の方法も変えた。
■戦時型のC11といえば・・この311号機が印象に残っていたから模型化してみた。特定機で困るのはやはりナンバープレート。今回はくろま屋さんのインレタにて製作したものの、切り出し時に何回も紛失してしまい最も手間取る作業となった。でもこのインレタシールはやや厚みもあり、上手くいけば相当リアルなものとなる。と思います。手慣れてきたら、もう少し早く上手く作れるかも。