8620形式 明治末期の1911年~13にかけてイギリス・ドイツアメリカ各国から8700・8800・8850・8900形式等の機関車が輸入され、新橋~下関間を特別急行として運用された。これらより若干小型の急行や一般旅客用の機関車が必要となったため、8800形式を参考に国内により8620形式が造られた。その汎用性性能は優れており、日本各地の幹線やローカル線・構内入換にも力を発揮し、国鉄蒸機全廃の頃まで使用された。
●個人的8620形式への思い出
私自身、ハチロクに初めて出会ったのは、国鉄蒸機終焉の九州・熊本・湯前線を走る人吉機関区のものでした。当時、人吉機関区には2両のハチロクが所属しており、両機とも門デフを付けた九州スタイルをしておりました。C56のテンダーのように両サイドを斜めに切り取ったテンダーを持つ48679号機と、やや大きめのK-7型デフレクターを装備した58654号機でした。くしくもこの湯前線が最後のハチロクの活躍の場となってしまいました。
初めて現役で活躍しているこの機関車を見た時・・・とにかく感動!!でした。梅小路に保存されている8630号機とはまた違う印象を持ったものでした。 現在、58654号機が装いも新たに、思い出深い機関区に現在も尚、活躍している姿に更に感動です。