C5711号機 1937年9月29日汽車会社にて落成。同年11月小郡機関区新製配置。1946年門司港。1954年2月小倉工場に於いて門デフ装備(K-7型)。 特急「かもめ」牽引機として美しく装飾されて活躍した。1956年米子機関区を経て、翌年、豊岡機関区。1957年には福知山機関区に配属され、集煙装置・重油併燃装置装着。播但線にて活躍。門デフ装備のうえ、栄光の元「かもめ」牽引専用機の略歴に加え、重装備という事もあって人気のある機関車だったらしい。 1972年11月21日同区に於いて廃車。 現在は兵庫県豊岡市中央公園に於いて静態保存されている。尚、保存にあたって集煙装置・重油併燃装置が取り外された状態となっている。


福知山機関区時代の特徴・・集煙装置・重油併燃装置取り付け。

元モデルはKATOC57一次型。K-7型門デフはやえもんデザイン製。デフの吊りかけ穴の位置が同機とは異なったため、ハンダで埋めて修正。鷹取式集煙装置・重油併燃装置もやえもんデザイン製。集煙装置作動用の作用管等は銅線にて自作。同機最大の特徴であるキャブの増設窓は縁を真鍮線で表現。ナンバープレートはレボリューション製。後、不要モールドは全て削り落とし真鍮線等で作り直した。福知山時代の特徴でもある長めのキャブ前ヒサシは真鍮板にて自作。架線注意板や各種標記はデカールで自作した。
サイドビュー。C57のスマートな美しさが堪能出来る角度。本来ならば不要とされる重装備だが、私個人としては決して嫌いでは無く、それなりの機能美が感じられます。写真は播但線・和田山支所の印象にしています。
福知山機関区時代の同機はモデルにあるように右側端梁のみ標識灯が付けられていました。モデル化に於いて、このライトも点灯するように赤色LEDを組んでいます。(テンダー後部も) 尚、今回はキャブ内も点灯するように小型電球を組んでみました。

モデル製作2018年3月

  

  

  

  

  

実機を見ながらディテールアップをするのですが、Nスケールに於いての妥協点が難しいです。結果・・ゴチャゴチャ感が出てしまいますが、まあ、これはこれでいいか?!などと・・。


●製作途中写真

   

最初の写真が元モデルの状態です。後、削り倒しての加工となります。最後の写真、キャブ上の本来ウエイトが入ってる部分に電球を取り付けてキャブ内を照らすようにしています。明るいところでの走行時は気がつかないレベルです。本来 点灯・消灯切り替えスイッチを付ければ良いのでしょうが、技術不足のため省略しています。


●ギミック
  

テールライト・キャブ内の点灯状況。テールライトは走行方向によって切り替わるようにしてあります。もちろんテンダー前照灯も電球色LEDを組んであります。キャブには機関士フィギュアも。


●実機写真

  

1,2枚目は豊岡中央公園に保存されている同機。3枚目は播但線活躍時代の同機(JE2DLM様のHPより画像拝借しました。)


C5711号機は是非、模型化してみたいと思ってた機関車です。 残念ながら現役時代の同機は見た事が無いのですが、中学生の頃、友人がくれた蒸気機関車の大型ポスター。モノクロで同機の門デフの形状がよくわかるサイドビューのアップ写真。その後方に「和田山」と書かれた駅名看板が写り込んでいました。私は寝室(?)の天井にそのポスターを貼り、毎日眺めながら睡眠についたのでした。 結局、長期に渡ってそのように使用していたポスターは気が付けば色あせ、最後は引っ越しする際に止む無く処分してしまったのでしょう・・・。(何とか残しておけばよかった・・・)集煙装置を付けたその姿は当時の私にはC57っぽくなく、異色なC57と捉えていました。その後、またもや、その友人と兵庫県・豊岡辺りまでドライブした際、偶然保存機の同機を見つけて、痛く感動した記憶があります。 それから数十年・・・KATOから素晴らしいC57一次型モデルが発売されたので、やっとの事念願がかなったのでした。



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