39601号機  1919年川崎製。その後の消息は不明。廃車は1973年6月10日、九州・直方機関区である。 鷹取工場に機関車の煙室戸部分のレプリカがあるらしいが、何故か遥か九州の同機のナンバープレートは飾られているらしい。


■39601号機(直方時代)の特徴・・デフ付(小型の点検窓)ATS発電機がボイラー右側・前方に付いている。テンダー凸型。

元モデルはトミックス9600。同社の9600の発売を楽しみにしていたのですが、少し前に発売されたマイクロエースの製品と比較してみて、非常にがっかりした記憶があります。ボイラー中央の梯子がボイラー一体モールドされている事に加え、フロント部分のディテール表現が無い姿には驚いた。よほど慌てて製品化してしまったのではないか?!と思ったぐらい・・・。でも、テンダーにモーターが内蔵されており、ジョイントを通してエンジン部に動力伝達する方式は、キャブ内がすっきりと見えて、当時としては恰好良いギミック。当初、9633号機に改造してしまったため、テンダーを加工した。その後、マイクロエース製品にて、9633号機を作ってしまったため、手持ちナンバープレートの中からこのテンダー形態に似た、39601号機にしてしまいました・・・。北海道型から一気に九州型に転じてしまった訳です。
モデルはボイラー梯子の削除から始まり・・長すぎるフロントデッキの切り詰め、各部ディテールの追加等多岐に渡っています。ただ、試行錯誤を繰り返したモデル故、手を加えるたびに汚くなっていき・・可哀想な完成度となってしまいました。走りの方は当初からジージーとやや大きめの音を立てますが、なんだか悪い気もしなくて、それなりの好感を持てる機関車だと思います。
ナンバープレートはたしか・・・スタジオフィール製(?)だったように思います。デフレクターは真鍮板で自作しています。前照灯の形状が少し単調な感じですが、何となく、製品のままにしてしまいました。架線注意板も自作。細々と九州型にしています。

モデル製作2000年3月
  

  

  

 キャブ内がすっきりしていて良い感じ。


実機写真(JE2DLM様のHPから画像拝借しました)

  


この機関車を製作するにあたり・・とにかく資料が少なくて苦労しました。断片的な写真から判別し、何とか完成させました。当初、有名な9633号機として利用したために、追加した工作部分を取り外したり再製作を繰り返したため、元モデルが悲惨な状態に・・・・。こういう場合、ブラス製はそこそこ容易に出来るのですが・・・プラは厳しいものがあります。九州の蒸機はATS発電機等の機器の位置が一般形と大きく異なる特徴があるようです。そしてなによりも車体の整備も美しく、ランボードにも白線ラインが入れられている機関車が多かったように記憶しています。



                               トップページへ戻る   前のページ(9600のコーナー)へ戻る