C56160号機(HO) 京都鉄道博物館所属で、SL北びわこ号や山口号等のイベントで大活躍の同機。D51200号の整備により、今後の動向が気になります。今回はHOゲージで同機を表現してみました。


元モデルはKATO C56。プラスチック製量産品である。ハンドレールやその他、細々したパーツはユーザーが自分で取り付けなければならない。今回は梅小路仕様の160号機に改造してみた。元モールドの空気作用管は位置が異なるため削り取り、銅線にて製作。ボイラーバンドを始め、金色磨き出し部分は全て、真鍮帯を貼り付けて表現してみた。モデルは前後ヘッドライトが進行方向によって点灯切り替えが出来る。更にエコーモデル製の標識灯を改造したうえ、赤色LEDを組み込み、これまた進行方向によって切り替え点灯が出来るように改造してみた。同機は公式側キャブ前面窓に旋回窓が装備されているが、これもエコーモデル製品を使用した。後、ヘッドマーク・標記・その他細々したパーツは全て自作。
自作パーツで意外に製作時間を要したのは回転火の粉止め。真鍮帯をリング状に2個ハンダ付けによって製作した(上部はステンレスメッシュ使用)。取り外しが出来るようにした。
ハンドレールは煙室戸部分も含めて付属のモノは使わず、塗装後磨き出しが出来るように洋白線で作り直した。調圧弁はボイラーに直接モールドされているものを削り取り、エコーの製品を使い、それにともなう配線は銅線にて製作した。本当はデフレクターそのものも、作り直そうと思っていたが、モデル強度を大きく損なうので辞めた。泥ダメの形状も160号機は特徴があるので、元パーツを改造してつくりなおした。キャブ下の配管にも追加加工を施した。塗装はグリーンマックスの缶スプレー黒で吹き、最終仕上げの段階でグンゼの半光沢スプレーを吹き付けた。フィギュアはKATO製のものを改造した上、乗せてみた。

モデル製作2017・10月

  

  

  

  

  

              ■Nゲージとの比較写真。 


●製作途中写真

    ■元モデル   

         

このモデルはKATOらしく分解するのが難しい。まるでパズルのようにカッチリと作られており、分解・再組み立てに苦労した。殆どネジ類は使われておらず、設計者の技術の高さに脱帽・・・・。


●ギミック

   前後ヘッドライトに加え、前後テールライトも点灯。


●実機写真(京都鉄道博物館にて)

C56は大好きな機関車です。小型軽量の異色の�テンダー機です。同じC56でも小海線で活躍したものは何故か、「ポニー」と呼ばれるに相応しい顔をしていましたし、七尾線のものはポニーとは違う日本的な顔をしていました。この160号機は何だかそれらとは違った都会的な顔をしている・・と思ったものでした。C56はC56だ!!と云ってしまえばそれまでですが、やはり活躍した風土の違いによる装備に依るのかもしれませんが、それぞれ印象が違ったのかもしれません。



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