C11261号機 昭和19年3月30日日本車両に於いて新製。福知山機関区を皮切りに主に山陰・中国地方で活躍。米子機関区時代は倉吉線(現在は廃線)で活躍。昭和49年6月1日より遠く離れた九州・志布志機関区に所属。昭和50年7月12日に廃車となった。 C11247号機~381号機までのナンバーは戦時設計仕様となっており、ボイラー上の砂箱と蒸気溜が角型となっており、戦後標準仕様に改められたが、この261号機は砂箱がそのままの形で残っており、丸型と角型が混ざった特徴ある形態をしていた。
■C11261号機(米子時代)の特徴・・サンドボックスに戦時形の面影を残した異色機。サイドタンク揺れ止め、シールドビーム仕様。
●元モデルはKATOC11。特徴ある角型砂箱は真鍮板をハンダ付けによって自作した。空気作用管は元モデルのままとし、細かな配管は銅線や真鍮線にて追加加工。シールドビームはやえもんデザイン製(点灯加工)。煙室扉ハンドルはタヴァサ製。コールバンカーの標識灯は赤色LEDによって前進時に点灯するように加工した。塗装はタミヤ・セミグロスブラック吹き付け後、筆塗りによってウェザリングを施し、グンゼの艶消しスプレーを塗布した。回転火の粉止めはトミックスC57に付属していたモノを加工して取りつけた。ナンバープレートは切り継ぎで製作した。 |
●C11の停泊所という印象で簡単なモジュール上での撮影。元モデルが実車の雰囲気を上手く捉えられているので撮影するのも楽しくなってきます。スノープラウの標記はデカールにて自作しています。 |
●非公式側。タンク揺れ止めは真鍮帯と燐青銅線をハンダ付けして自作。分解時、着脱が容易に行えるように足を付けてタンク上に穴あけして取りつけてある。 |
2017・5月20日模型製作
■写真撮影時のライティングが結構難しかったりします。
●模型製作途中写真
■何と、写真はこの2点しか撮影していませんでした。
●実機写真 S47年6月10日 1、2枚目は、倉吉線・倉吉駅にて撮影。3枚目は上灘付近にて撮影。
●創作写真 今回作ったモデルを実写風景写真と合成して造った写真です。倉吉駅構内に停泊している上記写真をモチーフにしてみました。
■私が見た実機はかなり天然のウェザリングが施されていました。模型に於いてはそこまでの表現は厳しくなります。
●このC11261号機は私が初めて見たC11形式でした。京都から夜行列車に乗り、倉吉駅に早朝着きました。駅に隣接したホームの少しはずれに、給水塔と給炭塔と簡易的な庫があり、小型タンク機に相応しい最低限の蒸機設備が凄く印象的でした。機関車は米子機関区のC11がこの駅を起点に終着駅・関金まで荷客列車を運転していました。学生をはじめ、そこそこの乗客があったように記憶しています。現在は廃線となってしまい、路線址はウオーキング道として一部利用されたりしているようです。 このC11261号機に関しては以前、旧KATO製品を改造して模型製作した事があるのですが、その大きさがいまいち気になっていました。今回リニューアルされたKATOC11の出来の良さに感動して再製作してみる事にしました。