C11199号機  1940年川崎車輌製。C11としては3次型に属する。機種の詳細は不明。1971年頃までは兵庫県の加古川機関区に所属。後に会津若松運転区に転じ、1974年7月26日に廃車になっている。


C11199号機(会津若松時代)の特徴。3次型。シールドビーム装備。サイドタンク揺れ止めアーム装備。

元モデルはトラムウェイのC11(タンク揺れ止め・シールドビーム仕様)。大変目に付く、シールドビームと厚みのあるデフレクターを交換。シールドビームはやえもんデザイン製。デフレクターはレボレーションのD51用を改造して作成。シールドビームも点灯加工を施した。煙室戸にモールドされているハンドルもモールドを削り取り、やえもんデザイン製に交換してある。本機は空気作用管が2本走っているので銅線で自作。空気調圧弁のモールドは気になるので削る取り、真鍮線を組み合わせて自作。コールバンカーのテールライトも自作、内部にLEDを組み込んで前進時に点灯するよう改造。後は数少ない資料写真を見ながら適宜、真鍮線等を使ってディテールアップしてある。元モデルはファインスケールであり造形的にも大変好感の持てるものであるが、諸氏のおっしゃる通り、各パーツの取り付けがやや甘く、尚且つ、Nゲージの使命でもある走行能力が製品ごとにバラツキがあるようである。私の購入したものは通販で入手したが、当初走らず焦った。ライト等は点灯しているので通電はしているようであるが・・・。リターンクランクあたりからメインロッドあたりをやっとこで調整。ギア部分にグリス塗布。良く調べてみたら、従輪に繋がるコードが一本外れていた!更に微調整・・・ 後、スムーズに走行するようになった。
後・・・しゃれで機関士フイギュアを乗せてみた。(着脱容易)
非公式側。ATS発電機からキャブ屋根に至る配管等も表現。元モデルの汽笛や安全弁はシャープで良い感じ。ただ、汽笛は非常に繊細で折れやすい(折ってしまった)パイプ煙突は当初から折れていたが、作り変える気なので気にならなかった。ナンバープレートは製品にも199号機のものが付属していたが、レボレーション製のモノを取り付けた。タンク下の配管もそれなりにモールドされていて、綺麗だったが、やはり作り替えた。
C12と並べて撮影。折しも・・C12167号機(当HP未発表)。加古川機関区時代同じ釜の飯を食った釜(カマ)同士。
こうして2輌並べみて、ファインスケールのC11が発表された事を素直に喜びたい・・・。

2016年7月10日モデル製作

  

   


  


  

  


●実機写真・加古川機関区にて(JE2DLM様のHPより画像拝借)

1966年頃の写真だそうであるが、当時はまだシールドビーム化されていない。周りの車輌から時代を感じる事が出来る貴重な写真。晩年は会津若松運転区に転属し、会津・日中・只見線等で活躍したそうである。私はその頃、一度会津を訪れた事があるが、遭遇出来なかった。

製作途中写真

          
元モデル(左写真) そして上回りを分解。内部構造を確認しながら後部にテールライト用LEDを取り付け加工。
  ●ディテール追加。D51用デフレクターの下部を切り詰め、裏側の補強やステーを適当な材料を見つけハンダ付け加工。

 テールライト点灯の様子。内部は後部ヘッドライトと光が被るので遮光加工を実施。


この写真とページ上部の写真と何が違うでしょう?・・答えはこの写真は回転火の粉止めが付いています。これに前後スノープロウを取り付けると会津線仕様となります。
 
C11199号機・・・・実機は見た事が無いのですが、たまたまトラムウェイ製品にそのナンバーが付属していたので製作を思い立ちました。当初、門デフ機にしようと考えていたのですが、やはりファインスケール初めての製品。標準デフレクター装備にこだわってしまったのです。それと近畿圏内で活躍していたという同機に地元愛的なものも芽生えて(?)製作した次第です。
KATOからもC11の製品化がアナウンスされていますが、門デフ機はまたその時に。 
しかし、トラムウェイのこのC11.、ディテールアップ中に思ったのですが、はっきり言って・・私はこの製品結構好きです。諸問題がいろいろあるようですが、ダイキャストとプラのハイブリッドとは良く云ったもので、それなりに高級感もあり、繊細な部分もあり、大変愛着が持てるモデルだと思います。


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