49649号機  1920年川崎車輌製。詳細は不明だが、1957年頃大宮機関区在籍の頃はデフレクターの存在は無し。その後米沢線で活躍の頃は特異な背低デフレクターを装備している。後、北海道に渡ってからはデフを切り詰められさらに特異性を増している。最後は深名線で活躍。1975年2月28日廃車。


49649号機の特徴(名寄時代)背低デフ。さらに北海道に於いて切り詰め極小デフレクターとなった。シールドビーム副灯装備・旋回窓・フロント手すり付きの北海道仕様。ランボードはストレート。

モデルは1980年に発売されたエンドウ9600デフ無しモデルを改造。ボイラー・キャブ・テンダーはプレス加工された真鍮製であり、他はロストワックス・ダイキャスト製。唯一、動輪輪心がプラ製のほぼオール金属という構成となっている。モーターはテンダーに組み込まれており、機関車エンジン部にドローバーを繋いで動輪からも集電される方式になっている。 塗装が大変強固であったため改造するにあたって、ハンダ付けを要する部分は削って素材面を出して行うという簡易的(手抜き?)な方法を採った。元モデルが最低限のディテールしか無いので、新たに取り付けるパーツが中心となっている。今回使用した市販パーツは副灯(やえもんデザイン)・旋回窓(銀河モデル)。それ以外は全て自作パーツで構成した。実機写真を見ると相当ヨレヨレ感があるが、Nゲージ模型としてはシャープに表現したいところ。しかしながら技術未熟感は否めず、ヨレヨレ感が出てしまった・・・。(良いのか悪いのか?)
これが元モデル。前面煙室戸は前照灯ごと外れる仕組みになっており、当時はすっぽり空いたボイラー内に発煙装置を組み込み、発煙して楽しむ事が出来たという。実際組んだ人はどれくらいいたのでしょうか?足廻りはフルワーキングな作りになっているが動輪の転がり具合がやや微妙であり、走行中引っかかる事もある。後、メーカーはこの空いたボイラー内にウエイトを詰めて重量不足を補ったという話である。現在の視点で見るとトイ的な印象を受けるが、これはこれで大変まとまった感があり、個人的には結構好きなモデルです。動輪のスポーク表現がただの筋彫りになっているのでこの部分を改善出来れば相当恰好良いモデルとなるのだが・・・。惜しい。

2016・4月製作

    

  

  


  


  改造したほうがいいのか?しないほうが恰好いいのか?・・


●実機写真(JE2DLM様のHPより画像拝借) 写真は米沢機関区所属の頃の同機である。デフレクターが背低なのが良く分かる。その後、北海道に渡り、北海道型に改造。デフレクターは切り詰められ、フロント手すりや副灯の追加等改良が加えられる。

●製作途中写真

         

■相変わらず製作机の上が散らかっています。非常にズボラな改造技術をそれなりに駆使して作っています。前照灯の点灯加工も考えたのですが、集電加工がやや複雑?なので今回はパスしました。


■何故49649号機にこだわって製作したのか?というと元モデルである「エンドウ9600」に添付されていたナンバープレートが「49649」だったからです。このプレートの書体も綺麗で良く出来ていたからというのも製作の理由です。 ただ、実機資料が大変少なく、テンダー後部の写真が一枚も無くて・・・仕方無いので製品の特徴を活かし、ほんの少しのディテール追加に留めておきました。



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