C5787号機   昭和14年2月28日・日立製作所笠戸工場製。浜松機関区に新製配置、その後、福知山機関区所属、近畿管内で活躍。末期は北海道に移り、最終区は旭川機関区。同機関区にて昭和50年3月31日廃車。廃車後は沖縄に渡り、「沖縄海洋博」の際、列車ホテルとして先頭の鎮座していた。2005年5月頃、保存状態の悪化に伴い、解体されてしまった。標準機に近い形態だが、ボイラー前面煙室戸周辺が本来、丸みを帯びているのに対し、同機は角ばっており、尚且つ、北海道に渡った際、副灯も装備された。北から南への移動も目まぐるしい同機だった。


C5787号機の特徴(福知山時代)・・後藤工場製・集煙装置。ボイラー上の重油併燃装置が大きな特徴。ボイラー前面の丸みが無く、角張ってるのが特徴。

モデルは上回りがワールド工芸C57(初期キット)、足回りは、テンダー含めトミックスC57135号機のものを組み合わせて製作。走りの面に於いて安定したものになった。福知山時代を表現した。 前照灯は銀河モデルのものを加工。内部に超小型LEDを仕込んだ。前進時に点灯する。後部灯も点灯。空気作用管も銅線で自作。その他は真鍮線でパイピング表現。集煙装置・重油併燃装置はやえもんデザイン製。ナンバープレートはワールドC57キット付属のものを使用。架線注意等の各種表記は自作。その他市販パーツを所々使用。特徴ある煙室戸周辺の角ばりも表現した。

2010・10月製作


  


  


  


  


 鷹取型集煙装置と重油併燃装置を付けた重装備C57。モデルは煙室戸周辺の角も表現。




C5787号機に関しては実車写真を用意出来ませんでした。ネット検索すれば沢山出てくるのですが。製作にあたっては「蒸気機関車の角度」という写真集が、随分役にたちました。この機関車の多岐に渡る経緯が制作意欲をかきたてるものでした。C57は集煙装置やその他の装備が無く、本来の基本形にその美しさを求める人が多いのでが、私には結構ゴテゴテデコレーションを好む傾向があるようです。

            


今回はワールド工芸製C57キットの上回りと、トミックスC57の足回りを使用するという荒業に挑んだのですが、思ったより簡単に出来てしまった感があります。ワールド工芸の機関車はブラス製で、プラと一味違う趣旨があってとても好きなのですが、如何せん、ロッド周りのシビアな調整とテンダーに仕込まれたギアボックスとの兼ね合い修正が難しい傾向にあります。まあ、ワールド工芸の近年のキットは走行装置も大幅に改良され、随分走りも良くなりましたが。



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