D511号機 1936年川崎車輌兵庫にて生誕。名古屋局・稲沢機関区配属。後、敦賀・米原機関区等、北陸方面で活躍。1950年上諏訪機関区配属。この頃テンダーを標準型に換装された模様。1962年金沢機関区配属。後、東北方面で活躍後、1971年山陰、浜田機関区配属。この頃テンダーの重油併燃装置撤去。SLブームの最中、D511号機を先頭にC57・C56・D51標準型の4機に於ける四重連運転も行なわれた。同年9月に梅小路機関区配属。近隣の路線に於いてイベント列車牽引に活躍。現在、京都鉄道博物館に於いて正面・形式入りナンバーを付けて静態保存中。
■モデルは浜田機関区時代の同機を表現してみました。
●元モデルはKATO1次型東北仕様です。例の如くボイラー廻りのモールドは削り取り、空気作用管・砂撒き管も真鍮・燐青銅線等で作り直しました。蒸機は一両づつ違う個性をもっているので、元モデルをそのまま流用するとなると範囲が限られてしまいます。ナンバープレートはダルマヤ製のモノを友人から頂きました。デフレクターも1号機は独特ですので加工してあります。標識灯も赤色チップLEDをそれらしく見立てて塗装して作っています。ランボードの白線は烏口という製図道具を使って塗装しました。 |
●公式側サイドビュー。テンダー下部の白線ラインが浜田機関区時代の特長だと思います。ロッドには赤色ラインを入れていますが、この頃、ラインが入っていたかどうか?架線注意板はプリンターで自作したものです。テンダーも標準型意識して前端部を1,5mm延長してみました。 |
●非公式側。こうして見てみるとナメクジドームの1次型もなかなか恰好いいですね。 |
モデル製作2021年2月
■元モデルの出来が良いので加工は楽しいです。
●製作途中写真
1枚目は加工開始前のモデル(綺麗なので加工するのに躊躇します)。後は資料を見ながら黙々と切り刻んでは針金細工のような作業の繰り返しとなります。
■ボイラー加工中、裏側に突き出た真鍮線等を削るときはリューターを使いますが、瞬間接着剤痕は思ったより硬いです。
●実機写真 一枚目は梅小路蒸気機関車館開館直後の同機。2枚目はイベント列車{D51忍者号」牽引の姿(1972年頃・関西線・大河原付近)。3枚目は京都鉄道博物館に於ける同機。
■D511次型は現役時代 お目にかかれず、唯一動態となっていた1号機のみを関西本線のイベント列車で見るぐらいでした。1972年当時、まだ関西本線上には貨物や荷客を牽引する現役D51が活躍しており、ピカピカに磨き上げられた同機には妙に関心が沸きませんでした。カラー写真点数も少ないです。(今となっては後悔のみ)・・・・。今回、KATOから1次型が再販されたのをきっかけに、今さらながら・・1号機を製作する事にしました。友人のYさんから同機のナンバープレートを頂いたのも大きなきっかけです。