C1196号機 1936年6月川崎重工兵庫にて落成。紀伊勝浦機関区配属。 1940年1月新宮機関区・山田区紀伊長島支区を経て、1947年9月亀山機関区配属。翌年、亀山区貴生川支区に配属される。貴生川支区では最後の蒸気機関車となる。 1967年梅小路機関区配属。入換機として活躍。1972年9月廃車となる。暫く、奈良運転所に於いて保管されていたが、後、和歌山県新宮市あけぼの児童公園にて屋根付き状態で静態保存され、現在に至る。


梅小路時代の特長・・ヘッドライトはウランガラス装備され、サイドタンク揺れ止めアームが取り付けられていた。また、前面のみ形式入りナンバープレートが取り付けられていた。

元モデルはKATOC11。KATOC11はモデル形態が3次型のため、今回はキッチンの2次型改造キットを使ってキャブ、コールバンカー、サイドタンクを改造してみた。サイドタンクの揺れ止めアームはキットに付属していないので、真鍮帯と真鍮線をハンダで貼り合わせて自作。煙突上の金網と煙室戸ハンドルもオマケとして付属しているモノを使用。
非公式側。ナンバープレートは前面のみ、くろま屋さんのインレタを使って自作。残りの3枚は真鍮製のものを切り継ぎで作った。(96号機用のものが入手出来れば、そのうち交換しようとも思っています。)ヘッドライトはウランライトらしく見せるため、クリヤーグリーンを塗布して表現してみました。非公式側キャブ窓は閉じた状態にしてみた。
ロッドはライヴ感を出すため黒染め塗装を施し、尚且つ溝に赤色塗装してみました。公式側キャブ窓は開いた状態に組んでみました。ボイラーは元モデルの空気作用管の位置も大きく違う為、ボイラーバンドをはじめ、ほぼ全部のモールドを削り取り新たに真鍮線で作り直しています。架線注意板・区名札はくろま屋さんのインレタを今回使ってみました。
前後標識灯はダイオードと抵抗を使ってLEDチップで前後進時に切り替わり発光するように作ってみました。後部ライトは元モデルの基盤に配線し、銀河モデル製のライトに直接LEDチップを組み込んで表現。(KATO基盤の後部LEDを取ってしまいそのラウンドに配線)

モデル製作2019年(R1)5月5日

   

  

  

 C11は小型機であるが故、写真撮影が何か楽です。大型のテンダー機の場合は被写界深度の加減でスローシャッターに頼らなければならないので、撮影に時間もかかってしまいます。本当はカメラを手持ちで撮影出来れば非常に良いのですが・・・。C11と云えどなにしろモデルそのものは人差し指ぐらいの大きさなので三脚の使用は必須となります。でもシャッター速度は短めに済みます。


●製作途中写真  

キッチンのキットと未加工のKATOC11。いわゆるお殿様的モデリングです。(不要となったKATOキャブ&コールバンカーはまた何かに利用しますが・・)キッチンキットの手すりや解放テコ等のパーツはやや強度的に弱いため(説明にもそのように書いてあります)、真鍮線で作り直しました。サイドタンクは元モデルのものを上下・左右・側面を削って使用したほうがラクだと思います。(もちろん使用しなくても作れますが・・・)標識灯の自作基盤(?)はキャブ内床面に這わせるように組んであります。LEDチップそのものを標識灯に見立てていますので非常に明るく光りますが、直接LEDに塗装(恐るべき方法)して明るさを軽減しています。コールバンカー側は真鍮製なのでLED配線とショートしやすいのでコーキングして処理しています。 最後にキッチンさんのこのキット、大変秀逸で良く出来た製品だと思いました。

           

           


●実機写真  1枚目はJE2DLM様のHPより写真転用させていただきました。梅小路機関区での撮影だそうです。2枚目は1973年頃、奈良運転所にて保管中の同機です。(ナンバープレートが外されていました)

                      


この機関車は1973年頃、奈良運転所内にナンバーを外された状態でしかも後ろ向きに保管されていたのが印象的だった。傍には入換作業に元気よく走っているC12と威風堂々としたD51が活躍していた。何故、梅小路にあったこの機が奈良にあるのかも当時知らなかった(今でも)。後に鉄道100年記念に国鉄製作に依る映画のエンディングに梅小路の扇形車庫内に形式ナンバーも凛々しく写っている同機を見た時から、いつかモデリングしてみようと考えていた。本当は同機が保存対象であったのではないか?後に何らかの理由により64号機が選定されたのではないか?・・・・・・。などと色々当時考えていました。
まあ、同機は元々ゆかりの深い和歌山・新宮市に保存されて良かったと思います。でも、センスの悪い塗装が施されているという噂も・・・・・・。




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