C56135号機 1938年3月10日日立製作所笠戸工場に於いて落成。直ぐに門司機関区配属、1ヶ月後、出水機関区に配属された。更に同年7月2日、広島機関区。1969年4月28日宮崎機関区へ。同年11月18日鹿児島工場に於いて全般検査が行われ、後、吉松機関区へ。山野線や構内入換に従事。1972年10月の鹿児島太陽国体ではお召列車牽引の予備機に指定され、美しい装飾がなされた。(実際お召牽引に携わったのは、91・92号機)
1974年6月20日廃車。 現在は故郷を離れ、兵庫県加東市下滝野にて静態保存されている。


今回はKATO製C56小海線ベースの135号機と足回りはマイクロエース製を流用した上部フルスクラッチの2作品を発表致します。

KATOC56135号機のディテールアップ製作のコーナーを作りました。 本ページと合わせて見て頂ければ幸いです。       C56135号機の製作詳細


吉松機関区時代の特長・・お召予備機として美しい装飾が施されていた。

1、KATOベース

モデルはKATOC56小海線。実機は空気作用管の位置がハンドレール上部を走っているため、モデルのモールドを削り取り、燐青銅線で作り直した。ハンドレールも洋白線で作り直したうえ、塗装後磨き出して、お召機表現にしてみた。本機特長でもあるボイラー上部の手すりも追加工作。前後部解放テコも洋白線で作り直した。キャブ窓枠以外の金色装飾部は全て真鍮線・板を張り付け後、磨き出し表現してみました。煙室戸ハンドルはやえもんデザイン製。つかみ棒は銀河モデル製。
前・後部標識灯は点灯加工。走行方向によって切り替わるようにしてみた。今回はブリッジダイオードを使って、キャブ内も点灯するように加工してみた。前照灯はワールド工芸の余剰品パーツを使って「被せライト式」にて加工してみた。
非公式側。ボイラー上のモールドを削り取った後、洋白・真鍮・燐青銅・銅線等を使ってディテール表現してみた。ナンバープレートはレボリューション製。
以前作った91号機とのツーショット。昭和47年度。鹿児島国体に於いて91・92号機重連によるお召列車が運転された。135号機は予備機としての存在だった。

モデル製作 2018年10月

  
  
 お召機を作るのは手間がかかりますが、塗装後の磨き出しは楽しいです。


●製作途中写真
  

今回はキャブ内点灯加工もしましたので、ブリッジダイオードというパーツを組み込みました。これを使うと+-の極性に関わりなくLEDを発光させる事が出来ます。その組み込むスペースの確保が大変でした。


2、スクラッチ作品

マイクロエースC56の足回りとテンダーを流用し、エンジン部はフルスクラッチしました。ボイラーは9mmのプラパイプ(スポーツ応援旗の柄の部分)を使用し、ドームはエポキシパテで造形。キャブはプラ板にて製作。デフレクターはレボリューション製C56標準用。煙室戸ハンドルはタヴァサホビー製。ボイラー梯子や各配管は真鍮線や銅線で製作。
非公式側。モーターは内部ダイキャストを削ったうえ、Bトレモーターに換装しています。元モデルは車高とボイラーの太さが顕著ですので、辻褄合わせに苦労しています。超小型電球色LEDを前照灯内部に組み込んで点灯するように加工してみました。ナンバープレートはレボリューション製。

モデル製作2007年12月
  

  

何とかスケールに近いモノを作ろうと苦労して作った作品です。小さな機関車ですので、やはり従来のモーターを使用するとなればメーカーも苦心を余儀なくされたのでしょう。テンダーはスケール通りだったので加工するのは楽だったのですが。


●実機写真
1、2枚目は1973年3月吉松機関区にて撮影。3枚目は現在、兵庫県・加東市にて静態保存されている同機。
  


今回はKATOベースとマイクロエースベースのスクラッチ作品の2作品を発表しました。
このC56135号機は学生の頃、訪れた九州・吉松機関区で見た赤ナンバー機でした。吉松駅の構内をD51やC57を横目に見るべく、実に忙しく入換え作業をしており大変印象に残っていました。能登の124号機と共に、いつかモデル化したいと思っていた機種。マイクロベースで作ったのはかなり前ですが、KATOからC56が再販されたのを機に、もう一回トライしてみた次第です。



                   
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