79616号機 大正13年(1924年)2月川崎造船所にて新製。北海道・岩見沢、池田、室蘭、伊達紋別機関区等を転々と活躍し、昭和36年(1961年)より倶知安機関区に配属された。岩内・胆振線等で活躍。同路線は落石が多いため、早期発見用に2つ目前照灯が装備された。 昭和48年(1973年)に旭川機関区に転属。同機関区に於いて、2つ目前照灯は取り外され標準前照灯(副灯付き)に交換された。昭和49年(1974年)追分機関区。昭和51年(1976年)3月1日に同機関区に於いて廃車。 現在、北海道・ひだか高原荘(旧・日高山岳ピラパーク)に於いて静態保存されている。保存状態はあまり良くないらしい。


倶知安時代の特徴。何といっても2つ目前照灯に超重装備仕様。

モデルはやえもんデザイン9600重装備コンバージョンキットをベースに、足回りにはマイクロエース製9600を使用している。倶知安機関区時代を表現。同機は左右でデフレクターの形状や空気ダメ等の位置が異なるため、キットのままでは組めない。そのためランボードをはじめ各部の修正を行った。テンダーは足回りに流用するマイクロエース製をそのまま使うのだが、私が入手したのは旧ロットだったためリベット表現が無かったので表現加工をした。2つ目前照灯点灯とついでに標識灯も点灯するように加工。後はちまちまと重装備ゆえの配管加工を真鍮線や燐青銅線・銅線等を使ってディテールを追加していった。テンダー後部梯子をはじめ細々したパーツは殆どが自作に依るもの。
非公式側。前部標識灯点灯状態。2つ目ライトとこの標識灯の基盤にはモデルシーダのものがあったので流用し、LEDそのものはローム製の極小LEDチップに導線をハンダ付けして製作。前進・後進時に切り替わるように作った。テンダー後部も同様に製作。モーターは小型のアルモーターに換装。
この重量感がモデルの肝。配管取り付け順序に悩みながら製作。この機能美に憑りつかれた蒸機ファンも多いのでは。
写真撮影も楽しくなってきて・・・次は夕焼け風景です。好きなアングルで撮影出来るのも模型ならではの事です。これにDCCサウンドを取り付ければ・・・やはり煙表現も欲しくなるところですが・・・やはり模型ならではの限界が・・・。

模型製作2018年4月

  
  
      
 やはりフォルムの力強さを持った9600は重装備が最もよく似合う機関車だと思います。鉄牛という愛称(?)は良く云ったものです。


●製作途中写真
               ●今回は結構写真撮影をしました。足回りのマイクロエース製はキットに合わせてフレームを加工。モーターは小型のアルモーターに換装しました。元モーターのギアを取り付けるのだが、そのままでは軸径が異なるため、適当にあったモーターのコードを軸に噛ませて取り付けました。一番大変なのはやはり・・LEDチップの加工。ルーペを覗き込みながらのハンダ配線には苦労します。今回は簡素ながらバックプレートを適当な金属板片(パーツのランナー?)を組み合わせて作りました。装着すると・・実機に於いては乗務員の乗り込みが大変な状態となりました。まあ、この部分は雰囲気重視で・・・。


●実機写真(JE2DLM様のHPから画像拝借しております)


やはり実物は恰好良いですね。重装備好きの私にとってはもう・・・たまらないフォルムです。


北海道の重装備機関車。特に倶知安機関区の9600は特別です。残念ながら私自身、実機を肉眼で見た事がありません。国鉄蒸機終焉の頃、数多く出版されていたSL雑誌に掲載されている写真を溜息つく思いで眺めていただけでした。Nゲージ蒸機に於いても、9600型は古くエンドウ製しか製品化されていなかったものですから、(さすがに足回りをはじめスクラッチする事は不可能でした)マイクロエースの9600が発売されたときは嬉しかったです。しかも形態的にも優れていたので尚更でした。その後、KATOやトミックスからもにわかに発売され、エンドウの製品を苦労して入手した現実に矛盾的な感情が・・。でもエンドウの9600は今でも大変気に入っていますが。トミックスの9600はあまりにも簡素な作りでしたが、これも結構好きな模型です。
9600は九州型も良いですが、北海道型重装備・・・やはり最も9600らしさが味わえる形態をしていると個人的には思いますが・・如何でしょう?





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