C5161号機 1922年汽車会社製造。1958年9月2日福島機関区に於いて廃車。 同機は名古屋機関区所属時代に、鉄道省工作局の車輌研究の為、キャブ内に侵入する防煙装置のテスト機に選定され、煙室前面に鉄仮面のようなカバーとさらに、キャブ前面に流線型のカバーを取り付けられた極めて特異な姿を有していた事がある。後に標準型に戻されたという話ではあるが。


元モデルは足回りとテンダーはマイクロエースC51を使用。キャブはキングスホビーC51のものを流用。ボイラー部分は煙突からドームに至るまで全てスクラッチした。スクラッチにした素材はプラ板やエポキシパテ、真鍮線等を主に使用した。
以前、RM誌に於いて作品発表した事があるが、気に入らない箇所も多く、今回レストアする事にしました。マイクロエース製品は車高がやや高いため、モーターをBトレモーターに交換。内部ダイキャストを削って調整した。
鉄仮面のような顔だちが特徴。また、キャブ前面からドーム手前までの流線型カバーも独特。キャブへの防煙効果を狙ったものらしいが、果たしてどのような試験結果だったのだろう・・・。資料が乏しく、製作するのに最も時間がかかった一両。前面の鉄仮面カバーは実はプリンター用紙で製作。リベット表現は最初、真鍮線を埋め込む方法を採ったが、写真撮影するとリアルさに欠けたので、用紙の裏から待ち針で表現した。煙突とドームはタミヤエポキシパテで整形。ボイラーはプラパイプで製作。

モデル製作2009年12月。2016年2月レストア

  

  

  

  実験機とはいえ、このような形態の機関車が存在したのが不思議ですね。


●製作途中写真

  レストア中の写真です。放熱管や梯子は真鍮線で作っています。


実機写真は用意出来ませんでした。キャブ前面はドーム前まで流線型のカバーが付いているのですが、左右で形態が違うのに、最近気が付きました。RM誌に掲載(2010年2月号)された同機ですが、稚拙な完成度にもかかわらず掲載していただいた事を恐縮に思います。



 トップページへ戻る    C51のコーナーへ戻る