●79618号機の製作


マイクロエース製・北海道重装備79618号機タイプ(2000年発売・初期ロット)を入手しましたので、早速ディテールアップを試みました。以前にもKATO製品を使用して重装備機79615号機を製作した事があるのですが、モデルの構造的に見て、マイクロエース製品のほうが加工が容易だろうと今回トライする事にしました。
元モデルの出来はかなり良く、スケール的にみても良いし、細かいディテールもかなり良好だと思います、気になったところは・・やはり、二つ目ライトの形状と2灯とも点灯はするのですが、やはり内部からの電球による導光方式は、かなり暗く感じるものです。そこで、ライトに直接LEDを組み込んで明るく点灯する方式に替え、尚且つ、機関車前後に装備されてるテールライトも点灯加工する事に重点を置きました。しかしながら・・・ 製作途中写真を出来るだけ撮影して事細かく解説する予定ではいましたが、製作に夢中になるあまり撮影を忘れてしまっている事が多く中途半端なものになってしまいました。まあ、何となくこんな感じ?という感じでご覧いただければ幸いです(いい加減ですね。すいません。)



  ●これが加工前のモデルです。恰好良いですね。



先ずは気になるモールドを削る事から始めます。そして一番に砂撒き管を取り付け、空気作用管を取り付けていきます。
  



このモデルのポイントとなる給水温め器(やえもんデザイン製)を取り付け、各種配管を真鍮線で表現していきます。布巻官は真鍮線にマスキングテープを巻きつけて製作しました。調圧器は真鍮線で自作。その配線は銅線をハンダ付けして表現する事にしました。ATS発電機周りの配管は燐青銅線を使っています。コンプレッサーは手持ちのストックにあったワールド工芸のロストパーツを使っています。
 



エンジン部は製品のままだとキャブ一杯のモーターですので、今回はアルモーターに換装する事にしました。ダイカストフレームを写真のように削り、元モーターのウォームギアを取り付けます。モーター軸の太さが違うので、真鍮パイプを噛ませて組んでいます。この処理のおかげでキャブ内がスッキリします。モーターのリード線は真鍮線で作り、モーター横のスキマに挟み込み通電するようにします。
  



二つ目ライトと標識灯を点灯させるため、内部にLED基盤を取り付けます。今回はモデルシーダの製品を使用しました。ただし、製品は既に基盤とLEDコードがハンダ付けされた状態となっており、そのままでは後に使用する事になる、やえもんデザイン製の二つ目ライトに組む事が困難となるため、いったん基盤と切り離す事にしました。基盤部の接点にはリード線として、燐青銅線を再びハンダ付けしています。テンダー内部のダイカストブロックも写真のように削り、LED基盤のリード線を通す穴を開けています。(この部分の詳しい写真撮影は忘れています)少し飛んで・・・テンダーテールライト点灯試験を行っています。 機関車が前進時は前部二つ目ライトと後部のテールライトが点灯。後進時は後部ライトと前部テールライトが点灯する仕組みです。
  



モデルシーダのLEDです。テールライトは1,0mmプラ棒から自作しています。二つ目ライトとテンダーライトは電球色を選んでいます。冷却管は、やえもんデザインのランボードセットにエッチング製のものが付いてはいるのですが、真鍮線で自作する事にしました。針金細工のように整形してから支え部分とハンダ付けして製作します。はみ出たハンダはデザインナイフで削り、その後ペーパーがけで仕上げます。
  



各、太さの異なる真鍮線やプラ板を使ってディテールアップを施していきます。バタフライスクリーンも可動するように自作しました。テンダー梯子も独特の形状をしていますので。0,2mmの真鍮線で自作しました。
  



テンダー部分を加工中。テールライトが大きすぎて不自然なのでもう少し削ります。スノープラウも真鍮板から自作。デフと二つ目ライトを取り付けて、この後、塗装に入ります。LEDの取り付けは塗装後に行います。
  



概ね形になってきました。塗装する前に配管の乱れやハンダ、接着剤のはみ出しチェックを行います。肉眼で見ているときれいでも、写真で大写しにすると必ず粗が出ますので怖いです。もちろん通電してみて走行状態も確認します。



  



ライト前方からLEDのリード線を通します。内部に導線するので、ボデイー上部にもリアルポイントを狙って穴を開けておきます。走行部内部のLED基盤に各線をハンダ付けします。本当はコネクター状のもので繋ぐのが理想的なのでしょうが、完成すればそんなに上下分解する事も無いだろう(?)と思います。そしてライト点灯試験です。
  



ライトの点灯試験も成功しましたので、いよいよ最終組み込みです。ちなみに先輪はラウンドハウスのスポーク先輪に交換しました。後、写真は撮り忘れましたが、キャブ後妻の表現と防寒カーテンも自作して取りつけてあります。線路上に於いて走行と点灯試験。(写真がボケボケでごめんなさい・・・)
  


  



そして堂々(?)の完成!!結局、製作には10日間もかかってしまいました。 今回使用したパーツは・・二つ目ライト・煙室戸ハンドル・デフレクター・ランボード・給水温め器・旋回窓はやえもんデザイン製品。サンドドームハッチは銀河モデル。コンプレッサーはワールド工芸。スポーク先輪はラウンドハウス。ナンバープレートはタヴァサホビー。LEDはモデルシーダ製。後は全て自作によるものです。架線注意板はプリンターで、他の表記は手描きで行いました。
   


実機は北海道・倶知安機関区にて活躍した最も有名な重装備機。いつかNスケールで製作したいと思っていました。完成してみると細々な反省点も多く見受けられ、やや心が痛む面もありますが、製作はそれなりに楽しく出来たので・・まあ、いいか?!などと思っています。ただ、元製品が旧ロットのため、テンダーのリベット表現が無く、この部分を何とかしようと考えつつも・・・微細な穴を開けて真鍮線か伸ばしランナーで表現する根性が無く、妥協してしまったのが惜しまれます。薄いシールの裏側から針で突いてモールド表現後、貼り付ける方法も有かと・・・。まあ、この作業は根性がついたときにでも出来るのでまたいつか・・・。
79618号機・・この作品の詳細は9600のコーナーに於いてもアップしています。


     トップページへ戻る