C54形式 C51の後継機として1931年に汽車製造・川崎車輌に於いて17輌が新製された。しかし、初回製造分の17輌が各地に就役すると、空転の多発や牽引力不足を露呈し、乗務員からの苦情が殺到するという事態を招いた。その根本的理由としては過度の軽量化により軸重不足と、それに伴う粘着力不足であったとされている。結果、1963年に全機廃車・解体されてしまい保存もされる事なく消えてしまった。まさに不運と評される機関車であった。
C5415号機 1931年川崎車輌にて製造された。新製後は福知山機関区配属。主に山陰本線に於いて旅客列車牽引に活躍。最終区は浜田機関区であり、1963年10月3日に廃車されてしまった。
●モデルはワールド工芸キットを組み立てました。殆ど素組みに近いが、エッチングの板状が特に気になる箇所の配管は真鍮線等を用いて作り直している。後は15号機の特徴を出すためディテール表現を行っている。スノープラウや架線注意板等の表記はデカールシールを使ってプリンタで自作した。 |
●ナンバープレートは形式入り・無しの2種類がキットに付属していたが、好みで形式入りを選択した。 |
●非公式側。C54という機関車は何となく前面の印象がC11に似ているような気がする。後継機のC55やC57を彷彿させる印象もある。ランボードが2段になっているところはC51の流れを組んでいるのでしょうか。と、いって模型的にそれらの機関車のパーツを組み合わせるとC54が作れるのか?というと、これが上手く作れないのです。実機は不運に終わった同機であるが、形態的には凄く魅力のある機関車だと思います。 |
2014年8月モデル製作
●スリムで軽快なスタイリングをした機関車です。
●製作途中写真
■動力はテンダーに収まっています。同社のキット動力は、昔、組み立て調整済となっていましたが、最近のものは全てユーザー組み立てとなっています。上手く走るようになるには結構、調整にシビアな面もありますが、これも楽しいものです。
■今回は実機写真を用意する事が出来ませんでした・・・。モデル化に15号機を選んだのは、有名な写真集「蒸気機関車の角度」という本に最も沢山の資料写真が掲載されていたからです。実機は幻の伝説的機関車のようになっています。残念ながら実機を見た事がありません。ただ、ワールド工芸の新製品という事でモデルの試作写真を見た印象が凄く良かったので作ってみる事にしました。