29692号機 
1919年5月川崎重工兵庫にて新製。仙台局配属。その後秋田機関区配属。1940年九州・出水機関区配属。1945年若松機関区・直方機関区を経て、1973年1月11日西唐津機関区配属。この頃、79620号機より流用されたK-7型門鉄デフレクター装着。1973年3月31日行橋機関区配属。1974年12月24日廃車となる。


足回りにトミックス製9600を流用して上回りとテンダーは真鍮板からフルスクラッチしてみました。ナンバーは、どこのメーカー製のものかは不明ですが、29692のプレートがあったので使用しました。調べてみると九州で活躍した機関車である事が判明しましたので、九州型として作ってみました。同機の末期は門デフを装着していたのですが、今回はシンプルにデフ未装着の直方機関区時代を表現しました。
トミックスの9600はテンダーモーター式であり、シャフトを通じてエンジン側に動力伝達する方式です。これはこれで良いのですが、どうも側面から見えるシャフトが気になったので、無理やりエンジンドライブ方式に改造してしまいました。結果はあまり意味が無かったように思いますが・・・まあ、工作の楽しみとして・・。ドームと煙突の製作がシビアでした。ポンプ等はやえもんデザインさんの製品に助けられています。前後照灯は点灯式で標識灯も前後点灯するように加工しています。モーターは小型のアルモーターを使用しています。今回も塗装はクリアーだけで素材の良さをを活かしてみました。

模型製作R3・6月
  

  

  

 今回もディテールが分かりやすい(?)ようにコントラストを強く撮影しましたが、やや不自然な色合いになっています。


模型製作途中写真 

トミックスの足回りのダイカストをファインスケールになるように削り出していきます。完成時にキャブ窓からモーターが見えないようにモーターの位置を確認しながら取り付けていきます。今回は超小型のアルモーターを使用しています。モーター軸に取り付けるギアは製品のモノを使用しています。テンダーは足回りだけ流用するので上部は真鍮板(0,2mm)から作っていきます。縁取りは0,2mmの真鍮線をハンダ付けして表現しています。煙突とドームいは真鍮板で円筒を作り、0,4mmの真鍮板に貼り付け後ヤスリで整形して作っています。煙突が上手く作れず、3回もやり直しをしています。化粧煙突は難しい・・・・。後は写真の通りちまちまとパーツを自作しながら組み立てていきます。基本形が上手くいかないと、後々大きな歪みとなって現れますので結構苦労します(少々の歪みは自分の中で誤魔化していますが・・汗) 9600のキャブはC56やC57に比べてBOX型なので比較的容易に作れました。給水ポンプや前照灯はやえもんデザインさんのパーツに助けられています。前照灯は裏側に配線の穴を空け、超小型LEDを組み込んでいます。基盤もダイオードと抵抗を組んで自作したものをエンジン部に組み込んでいます。煙室戸は今回も開閉可能としました。
               ■如何でしょうか?!


国鉄蒸機の中でも比較的最後まで残っていた同機ですが、私は実機の撮影に恵まれず、実機写真を掲載する事が出来ませんでした。ネット上で多くの同志の方々の写真を参考に今回の製作に至りました。


        
                 
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