C12244号機 昭和15年(1940)7月30日日立製作所にて落成。同年8月8日白山機関区配属。後、新潟・直江津・稲沢第一・西舞鶴・厚狭機関区を転々とした後、昭和48年3月28日、再び中津川機関区へ戻り、同年11月30日に廃車となった。尚、コールバンカー嵩上げ加工をしていなかった為、明知線での運用はされずに主に中津川構内入換専用機となっていたようである。廃車後は明智小学校に於いて静態保存されていたが、平成25年(2013)に明智鉄道・明智駅に移動され、現在は空気圧縮にて走行出来る状態となり、構内運転を行っている。
●今回のモデルはKATO製品加工のものと、足回りにマイクロエースを流用し、上部はほぼフルスクラッチした、2点の作品を掲載します。
★1、KATO製品加工作品
●元モデルはKATOC12。ボイラー部は実車写真に合わせて不要モールドを全て削り取り、銅線・燐青銅線・真鍮線を利用して配管等を作り直している。同機はコールバンカー側の窓が塞がれているのでモデルも同様に穴埋めしている。西舞鶴機関区時代にはスノープラウを装備していた事もあるのでモデルにも取り付けてみた(製品に付属しているもの)。ナンバープレートはレボリューション製。煙室戸ハンドルはやえもんデザイン製。前後標識灯はLEDチップを利用し、走行方向によって切り替え点灯するように加工してみた。 |
●非公式側。ランボードの白線は今回、製図用具の「烏口」を使って表現してみた。架線注意板等の標記はプリンターにて自作。窓枠の着色は今回、ガッシュアクリル絵具で筆にて塗装してみた。(艶消し度合いが良い感じ=自己満足) |
モデル製作2018年7月
■製作途中写真
■空気作用管は燐青銅線にて表現。コールバンカー内に空間があるので、コンデンサーと抵抗を組み込み前後部標識灯の赤色LEDを点灯させるように加工してみた。前標識灯の配線は極細のリード線をボイラー内部より通して直接LEDが点灯する仕組みにしてみた。
★2、スクラッチ作品
●足回りはマイクロエースC12を流用。上回りはほぼスクラッチで製作しました。ボイラーはスポーツ応援旗の柄の部分が丁度良い太さ(約9mm・中空パイプ状)だったのでそれを利用しました。おそらくポリプロピレン製だと思います。ドームはエポキシパテで加工。サイドタンク・ランボード・キャブ等はプラ板にて製作。前照灯はジャンクボックスの中から適当に探して流用(光ファィバーにて点灯加工)。煙室戸ハンドルはタヴァサ製。ナンバープレートはレボリューション製。スノープラウはやえもんデザイン製。その他銀河モデルパーツを使用している。 |
●非公式側。マイクロエース製のままではどうしても車高が高くなるので内部ダイキャストを削り、尚且つ、第一動輪とランボード間の隙間の表現もするべく、ギリギリまで。モーターは小型アルモーターに換装しました。 |
モデル製作2016年5月
■スクラッチビルド・・・私にはこれが、いっぱいいっぱいですね。私のイメージしているC12の印象になるべく近づけようと努力してみたつもりですが、こうして写真撮影してみるとボコボコ感が出て嫌になってきます。
●実機写真 1枚目が昭和48年5月中津川機関区にて撮影。 2、3枚目は現在・明智駅にて動態保存されている同機。
■KATOからC56に続き、素晴らしいモデルが発売されて良かったです。実機を見てもわかるようにボイラー径も細く、スクラッチするにしても大変なモデルでした。遠い昔・・中津川機関区を訪れた際に構内入換に励んでいた244号機を今回モデル加工してみました。当時、中央西線を走るD51撮影に重点を置き、構内を走っていたC12写真はモノクロ一枚ものしか無く、いかにフイルムを節約していたかが窺えます。同じナンバーの機関車を2輌持つ事は自分的には無いのですが、前出のスクラッチ244号機があまりにも可哀想だったために、KATO製でもう一両作ってしまった次第です。