C12230号機   1939年(昭和14年)9月、日本車輌・名古屋工場にて新製。宮原・西舞鶴・福知山・米子・浜田・加古川・中津川機関区を経て、最終区は木曽福島。1974年(昭和49年)7月廃車。現在は愛知県・西尾市にて静態保存されている。保存状態は大変良好であり、今にも走り出しそうな出で立ちである。


C12230号機(加古川・中津川時代)の特徴・・シールドビーム装備。コールバンカー嵩上げ。

モデルはKATOC12をベースに改造。加古川・中津川機関区時代を想定して製作した。ボイラーの不用モールドは削り取り、真鍮線を多用してパイピングを追加。空気作用管はプロトタイプと形状が大きく異なっているので、銅線で作り直した。コールバンカー嵩上げ加工。前照灯シールドビームに交換(点灯する)。ナンバープレートはレボレーション・ファクトリー製。架線注意板を含む細かい標識等は自作。回転火の粉止も自作。 前後テールライトは走行方向によって切り替わり、点灯するようにLEDを組み込んである。テールライトそのものも、プラ棒や光ファィバーを組み合わせて自作した。
非公式側。実機写真を見ながら細かなパイピングを施した。実機は自然のウェザリングが効いているが、モデルはそれなりに整備された状態に仕上げている。Nゲージに於いて過度なウェザリングは表現が難しい気がする。

2016・1月製作

  


  


  


  



●実機写真。 昭和48年6月 明知線・阿木~飯羽間(1、2枚目)。終着駅明智駅構内にて撮影。

  


●製作途中&テールライト点灯写真。  
元製品をバラバラにしてから、細かくディテールを追加していく。各パーツと車体とのバランスが崩れないように資料と照らし合わせている時が工作の一番面白い時かもしれません。 レールに乗せてテールライトの点灯実験。 フロント1灯。コールバンカーに2灯設置しました。車体の上下をはめ込む時にLED基盤を壊してしまい・・・焦りました。尚、LEDは少し高価ですがモデルシーダの製品を使用しています。

   


C12230号機は私には思い入れのある機関車である。「鉄道ダイヤ情報」という本を片手に、明知線に友人と出かけた。6月の蒸し暑い日だったというのは覚えている。明知線(岐阜県)というのは中央西線・恵那駅から終点・明智駅を結ぶ短い盲腸線。中津川機関区のC12が出張して貨物列車を牽いていた。33‰の急勾配と細かいカーブの多い風光明媚な路線である。 撮影場所がままならないまま線路脇を歩き、尚且つ、やぶ蚊に刺されまくりながら彷徨。 結局、C12のドラフト音に流されるまま適当な場所で撮影した。夏のせいか思った程、煙は吐いてくれなかったが、ただ、走行しているC12を撮影出来た事が嬉しかった。その時の機関車がC12230号機であった。



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