58654号機 1922年日立笠戸工場に於いて落成。同年12月、浦上機関区配属。長崎本線にて活躍。そのその後、九州各地を転々とした後、1949年西唐津機関区配属。4月20日唐津線に於いてお召列車牽引。1964年若松機関区。1968年人吉機関区に配属され湯前線で最後の活躍をした。当時の8620型としては一番最後まで残った8620であった。1975年3月31日廃車。肥薩線矢岳駅前にて静態保存されていた。が、SL列車復活という名目で、当時D51170号機が有力であったが、小型であり、諸経費の事を考慮すると8620型の方が良いとの事で同機が選出された。復活にあたり、ボイラー・キャブの新製が行なわれた。現在、オリジナルのパーツはほぼ無いという状態ではあるが、尚、活躍している。


KATOから発売された8620東北仕様がベース。国鉄線上最後まで残った九州・湯前線で活躍した58654号機を作ってみました。同機は現在、復活して活躍していますが、モデルは国鉄当時の姿を再現しています。
作例にあたってはボイラーのモールドを削り取り、真鍮線等で作り直し、特長あるデフレクターも燐青銅版にて自作してあります。標識灯も前後とも例の如く小型LEDチップにて点灯表現しました。煙突は友人のY氏がプラ棒から製作されたモノを頂きましたのでそのまま使用しました。 雑誌「とれいん」5月号に於いて8620型競作の依頼を頂きましたので、思い入れのある同機を選択しました。


模型製作2020年11月

  

    

  

 テンダー梯子等も真鍮線にて自作しています。前照灯はやえもんデザインのモノに直接LEDチップを組み込んでいます。


ギミック
 こんな具合に標識灯も点灯します。


製作途中写真
   

最初の写真は改造前の製品。それをこのようにバラバラにして自作したパーツと市販のものを組み合わせて組んで行きます。塗装はタミヤ缶スプレーセミグロスブラック。仕上げにグンゼの艶消しスプレーです。


実機写真
 私が1975年春に人吉機関区で撮影した同機。はい大失敗です。象のような大型デフレクターを持つ同機に大いに共感を覚え、撮影したのがこの一枚。真っ暗です。いつか模型化してみたい機関車でした。この度KATOさんから素晴らしい8620が発売されましたので喜んで製作にあたりました。


         
        
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