ミニディオラマの製作 「C12静態保存荒廃のイメージ」


今回は100円ショップで購入した、ミニデイスプレイケースを使って、静態保存にはなったものの保管状態が悪く、悲しくも忘れ去られたようになっている機関車のディオラマを作ってみました。 機関車はC12のイメージ。足回りにはマイクロエース製を流用し、上回りはプラ板や真鍮線・板等を使用してフルスクラッチしています。今回はディオラマ製作の手順も公開します。


静態保存に選ばれたものの管理する事が出来ずに野ざらし状態になってしまった機関車。時の流れと共に風化してしまい、自然に還る日を待っているかの如く・・・・。
ナンバープレートは盗難に遭ってしまい、ライトのレンズもいつしか割れてしまい、各部分に赤錆が浮いています。
運転席の窓も壊され内部の計器類も殆ど無くなり、国鉄時代の繁忙の日々も遠い昔の思い出・・。
雑草が生い茂り、時には好奇なカメラマンのモチーフになったり。夕暮れ時にはより一層ネガティブなイメージに包まれます。 幸いにもこのような状態から完全復帰した機関車も数量存在しますが、このまま解体されてしまうケースも少なくありません。



●ディオラマの製作手順

足回りはマイクロエースのものを流用し、上回りはフルスクラッチして製作したC12。塗装は荒廃した感じを表現するために大袈裟にウェザリングしてみた。主にアクリルガッシュ絵具を使うと結構良い感じに仕上がりました。
100円ショップで購入したディスプレイケース(横幅15cmくらい)とフレシキブルレールを適当な長さに切って使います。
KATOの日本の草むらシリーズを使って下地の雑草表現を行います。これは簡単に使用出来るのでかなり便利なグッズです。適度にムラが出るようにボンドの量や下地の凸凹を表現する事でリアルな仕上がりになります。
ボンドをウワー!!という感じに塗布します。私は大変アバウトな性格を持っています。
こういう感じに仕上がります。もうこれだけで十分な草むら表現が出来ています。
雑草や雑木に厚みを持たせるために、ライケンを適当な位置にゴム系ボンドにて貼り付けます。
線路に近い位置にフイールドグラスを貼り付け先端をハサミを縦に入れてカット調整します。ライケンにはアクリル絵具で枯れ雑木感を表現します。
全体的にフォーリッジを指でバラしながらランダムに貼り付けていきます。これでディオラマベースはほぼ完成となります。
機関車を配置して完了です。完成まで1時間もあれば出来てしまいます。後は1日、自然乾燥させておいてからケースの蓋を乗せればOKです。

いつもは完全稼働する機関車ばかり作っていますが、ウェザリングの集大成でもあるこういうモデル作りも楽しいです。ただ、モチーフが少し悲しいですが。





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